こんにちは、勤務医の小池です。毎日ジメジメして冷たい飲み物を飲む頻度が増えているのではないでしょうか?私もたまーに甘い冷たいジュースを飲んでしまいます(>_<)今回は甘いジュースのお話です。 ジュースなど冷たい甘い飲み物の成分をみると、ブドウ糖果糖液などと書かれていることが多いです。これは砂糖の一種で異性化糖というものです。いわゆる砂糖というものは、ぶどう糖と果糖が半々のニ糖類です。
先程の異性化糖の作り方は、トウモロコシやジャガイモなどにアミラーゼを作用させ、ぶどう糖に分解します。さらに酵素を加えて一部のぶどう糖を果糖に変換します。
つまり、イモ類から作られた砂糖と同じ成分のものという事になります。大量生産ができ単価も砂糖より安いです!また異性化糖の種類には果糖の割合が砂糖よりも高いものが沢山あります。
異性化糖の成分である果糖は40度では砂糖と同じ甘さですが、低い温度つまり、冷たい方が砂糖より甘さが強くなります!!(これは果物が冷やして食べると美味しい理由です)
アイスコーヒーに入れるのは果糖の多い異性化糖ガムシロップ、ホットコーヒーにはガムシロップをいれても甘さは変わらないので砂糖を入れるんですね⭐︎
安くて、甘くて便利な異性化糖は、ジュース以外にも氷菓やシュークリーム、パン、麺つゆ、焼肉のタレなど沢山利用されています。しかし、砂糖より厄介なのは、異性化糖に含まれる沢山の果糖です。ぶどう糖と違い血糖値を直接あげないので、満腹感が得られずついついとりすぎてしまいます。ジュースなどの液体はなおさらです!!!
ちなみに果物を食べるときは果糖単体ではなくデンプンや食物繊維が含まれるので、自然の果物を適度に食べるのは問題ありません。
最後になりましたが、ぶどう糖、果糖ともに虫歯菌の好物なので、異性化糖も虫歯の原因になってしまいます、、、。ジュースはほどほどに水分補給はお水や麦茶を中心に心がけようと、改めて思いましたo(^▽^)o